インターネットラジオ「街と自分の『伝えたい!』を伝え隊(通称:まちつた)」は、地域の! あなたの!! 情報発信のお手伝いさせていただきます。
・・という熱い使命に燃え、主に上田市近郊の地域情報を発信し続けているインターネットラジオ「まちつた」。皆さんは聞いたことがありますか?
今回ワタクシ、ハジメ編集長は上田市交流文化芸術センター・サントミューゼ内のスタジオで行われた「まちつた」の公開放送に潜入することに成功し、突撃取材を敢行! 「まちつた」を運営するFMちいさがたの代表・青柳努さん(50歳・上田市長瀬)に、地域の情報発信について熱いお話を伺っていきました。(突撃取材をした回はこちら)
原点はライブハウスにあり!?
――地域の情報を発信し続けている青柳さんですが、情報発信の原点はライブハウスにあるとお聞きしました。いきさつを教えていただけますか?
「はい。20年以上前かな? もうずいぶん昔の話になりますが(笑) 若い頃からよくライブを聴きに行っており、親しくなったミュージシャンの方から宣伝用の写真撮影を依頼されるようになりました」
――誰とでもすぐに親しくなれてしまう青柳さんらしいエピソードですね。
「ありがとうございます(笑) まだSNSはおろかデジカメもさほど普及していない時代。プロ・アマ問わずにたくさんの方から依頼をいただきました。あるピアニストの方は中森明菜さんの楽曲を作曲するほどの実力の持ち主ですが、その方をインターネットで検索すると、私が撮った写真が今でもプロフィール写真として使われています」
――それはすごい! プロのカメラマンとして活動されていたのですか?
「いえいえ。別に仕事を持ちながら、休みの日にライブハウスに通う生活をしていました。そこからしばらくしてデジカメやスマホが普及してきて誰でも簡単にミュージシャンの写真を撮れるようになり、自分はもっと違う視点でミュージシャンのサポートができないか。と、考えるようになりました」
――なるほど。
ポッドキャストで情報発信
――写真を撮るだけではないサポートとはどのようなことでしょうか?
「そうですね。2009年のことですが、当時流行り始めていたポッドキャストで県内各地のミュージシャンの情報発信のサポートを開始しました」
――情報発信「そのもの」をサポートするようになったのですね。
「はい。当時はSNSがまだそれほど普及していないこともあり、アマチュアミュージシャンの情報発信の場は限られていましたので、少しでもサポートしたいという思いで取り組んできました」
ネットラジオ配信開始!
――県内各地はもちろん関東のライブハウスやイベントに足を運ぶ青柳さんですが、その行動力からアマチュアミュージシャンのサポートをしたい! という熱い気持ちが伝わってきます。
「ありがとうございます。ライブやイベントに行くと知り合いが増え、それまで知らなかったミュージシャンを紹介してもらうことが多くなり、応援の輪を広げていくうちに活動の範囲が知らず知らずのうちに広くなっていきました」
――そして、ネットラジオ「まちつた」を開局することになるのですが・・
「自分のラジオ局を持つことが私の夢でした。2012年5月からネットラジオを配信することになるのですが、人との繋がりがなければできなかったと思っています」
――というと?
「以前からの知り合いで、東京都足立区を拠点にインターネットラジオの活動をされている「足立区民放送局」さんにノウハウを教えてもらったり、また、厚意でスタジオを貸して下さる方にも巡り合うことができました。上田市が公募している「わがまち魅力アップ応援事業」で設備を整えることもでき、準備を整えることができました」
――青柳さんの「知り合う力」とでも言いましょうか。夢の実現に向けて素晴らしいご縁に恵まれたのですね。では、ネットラジオでもアマチュアミュージシャンの情報発信を続けているのでしょうか?
「支えてくださる皆さんには本当に感謝ですね。実は、ネットラジオではそれほどアマチュアミュージシャンを取り上げることはしていないんです」
――なるほど。
「ネットラジオはポッドキャストよりも公共性の高いものであると思っていますので、主に地域情報を発信しています。アマチュアミュージシャンの情報発信はポッドキャストからYouTubeに移行し、今ではネットラジオとYouTubeの二つを扱っています」
――二刀流ですね! すごいです。
自分の言葉で伝えて欲しい
――今回、「まちつた」の公開放送にお邪魔しておりますが、番組内で「第1回上田元気フェスティバル」の実行委員長さんのインタビュー動画を配信しました。
「私は、情報発信はその当事者に語ってもらうことが大切なのではないかと思っています。どのような思いを持ってイベントを開催しているか、モノづくりをしているか。本人の声が一番響くのではないでしょうか?」
ーー確かにそうですね。
「ただ、皆さんが必ずしも情報発信に長けているわけではありませんから、私がそのお手伝いをすることができればと思っています。私の理想は、例えば上田市で言うと、合併前の上田市、丸子町、真田町、武石村の4か所にスタジオを用意して、住民が自由に情報発信できる態勢を整えることなんです」
――素晴らしい構想ですね。
「実は私は、あまり表に出るタイプではないんです(笑)早く体制を整えて裏方に徹して、地域を盛り上げていきたいですね」
ーー実現される日を楽しみにしています! 一緒に地域を盛り上げていきましょう!