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『ずく出して戦え!』六文戦士ウェイダー誕生秘話 -前編-

目次

羽地兄弟編

上田市のご当地ヒーロー六文戦士ウェイダーは子ども達に大人気! 今となっては懐かしい上田地域の方言と、ユーモアをちりばめたパフォーマンスでイベント会場をいつも盛り上げてくれています。

現在はコロナ禍のため、活動はSNS(ソーシャルネットワークサービス)が中心に。そんな中、明日5月29日(日)に殿城地区で開催される「うえだ眺望フェスタ」に緊急参戦することが決定しました。

 今回ワタクシ・ハジメ編集長は、羽地潤一郎さん(諏訪形在住・51歳)と弟の勝義さん(福田・49歳)が、ウェイダーの生みの親だという情報をキャッチ! 

ウェイダー誕生のきっかけや、日頃の活動について知りたいと思い、羽地潤一郎さん(総合プロデューサー)と、尾沼誠司さん(諏訪形・59歳、企画・造形デザイン&造形担当)にお話を伺ってきました。

六文戦士ウェイダーひみつ全集を手にする羽地潤一郎さん

ウェイダー誕生のきっかけは?

ーまずは羽地潤一郎さんにお話を伺います。ウェイダーの誕生のきっかけを教えてください。

私たち兄弟は、小さい頃から戦隊ものやヒーローもののアニメが大好きでした。ウェイダーは『ご当地ヒーローで上田を盛り上げたいね』という、弟との何気ない会話がきっかけとなり誕生したんですよ。

ーどのように構想を練り上げたのでしょうか?

まず、キャラクターデザイン担当の弟が考えたヒーローを、CGで再現することから始めました。完成したCGをSNSにアップすると、当時(2012年)発行していたフリーペーパーの「うえだNavi」さんの目に留まり、なんとウェイダーの制作過程を毎号見開き2ページ分も掲載していただくことができました。

その後、ウェイダーの構想を具体的に考え、完成までの一年間「うえだNavi」さんの紙面上で発表し続けました。

ー構想~制作~完成に1年ですか! すごい「ずく」ですね。

千本桜祭りでデビュー!

今年(2022年)の千本桜祭りにも参戦! 左からオジョコー、ウェイダー、チュックレー

私は衣装(スーツ)制作を担当しました。イメージ通りの衣装にしてみると実際は動きにくかったり、見栄えがイマイチだったり。何もかもが初めてのことで、試行錯誤の日々でした。何とか完成し、2013年の千本桜祭りでデビューしました。

ー本当に素晴らしい! ちなみにお手本がいたとのことですが?

そうなんです。実は上田にはご当地キャラ、ヒーローの先輩がいます。うえだ原町一番街商店会のオリジナルキャラクター『真田幸丸(通称・ゆきまるくん)』と、『信州上田おもてなし武将隊』です。

先輩たちの活躍に刺激をもらっていましたし、UCVで放送したドラマにも出演していただきました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

衣装(スーツ)は制作チームの手作り

ウェイダーが上田を盛り上げます!

ー2017年からUCVでドラマを放送していましたね。

はい。大河ドラマ『真田丸』が終わったあと、上田市を盛り上げるために何かでることはないかとメンバーで話し合い、全6話のドラマを制作しました。1年かけて制作、放送する予定だったのですが、撮影に関しては皆素人で、スケジュール調整の難しさもあり実際は3年もかかってしまいました(汗) 

大変な苦労がありましたが、ドラマを見た子ども達を中心に多くの方から反響をいただき、とても嬉しかったですね。

ードラマを通して伝えたかったことは何だったのでしょうか?

全編を上田市内で撮影しました。上田城跡公園や角間渓谷、長池公園に別所の風穴まで! ウェイダーの認知度向上はもちろんですが、上田のもつ魅力を伝えることが目的です。

このドラマを見た子ども達が、地元愛を育むきっかけにしてくれたら・・。という希望を持って制作しました。

ー皆さんの地元愛が素晴らしいです!

ありがとうございます。ドラマを見逃したという方はユーチューブで見ることができます。また、特典映像を付け加えたブルーレイディスクの販売もしています。ウェイダーの雄姿をチェックしてくださいね!

上田城の桜にうっとりのオジョコー

コロナ禍での活動は?

ウェイダー製作委員会のメンバーは約30人ですが、イベント運営は10人程度で構成しパフォーマンスをしています。

当初は試行錯誤をしながらでしたが、回を重ねるたびに徐々に勘が養われました。メンバーが一度に集まれる機会はそうはないので、打ち合わせ・リハーサルは要点の確認程度にし、回数をなるべく少なくしています。

また、イベントの運営にかかわらないメンバーともグッズ作成、SNSの活用方法などさまざまな議題についての意見交換をしています。

ーメンバーのそれぞれの個性がうまく発揮されているのですね。

そうですね。色々な分野の専門家がいて助かっています。例えば、コロナ禍で活動が自粛になった時に、ウェイダーのダンスを作ってSNSにアップしようという話になりました。メンバーにダンスの講師がいて、振り付けをあっという間に考えてくれました。

他にも、疫病退散の願いを込めてウェイダーの缶バッチを作ろうとなった時には、委員会のメンバーではありませんが、コンセプトに賛同してくださった秋田県のイラストレーターの方が無償でイラストを描いて下さいました。

本当に色々な方に応援していただいていると実感していますし、感謝の気持ちでいっぱいです。

新型コロナ感染対策の啓発ポスターも制作しました

(後半へ続く)